酒田五法、上げ三法、下げ三法のバックテスト結果。

バックテスト関連



こんにちは!shinです!

チャートパターンについて調べていくと、
よく酒田五法という文字を見かけたりします。

こちらも掘り下げるとかなり奥が深いようなので、
今回は上げ三法、下げ三法のバックテストを取ってみました。
それではいきましょう。

酒田五法とは

酒田五法とは江戸時代の米相場において相場の神様と呼ばれた本間宗久が編み出した投資手法です。

・三山
・三川
・三空
・三兵
・三法

上記の5つをもって酒田五法です。

その他にも細かいものを含めると色々とあるようですが、
酒田五法を鵜呑みにしなくて大丈夫です。

そもそも江戸時代には1分足や5分足は存在していなかったわけで、
バイナリーオプションで行う短期取引にそのまま当てはめるというのは少し違います。


ただ、相場の流れや本質を考えるという点では参考になります。
考え方としては酒田五法も結局はチャートパターンの1つです。

どんな心理でその動きになるのかを考えて、
そして実際にバックテストを取って勝率を見ていくことで、
少しずつ相場の心理が分かってくるのではないかなと思います。

今回は三法についてバックテストを取ったのですが、簡単に他の4つも説明しておきますね。

・三山、三川
頂点が3つの山=上げ止まりと判断するというのが、三山です。
そしてその逆の下げ止まりが三川です。
俗に言うトリプルトップ、トリプルボトムのことですね。
また、真ん中の山だけ高くなっているものが三尊と呼ばれます。ヘッド&ショルダーですね。

三尊に関してはダウ理論でいうところの上昇トレンド終了と同じですね。
そんな風に結局、言い方が違うだけで
本質的には同じことを言っている場合がありますので、
形に囚われるのではなく、なぜその形になるのか?を常に考えていきましょう。




・三空
こちらは3つの空き=3つの窓開けが続いたら、
逆張りという手法なのですがFXにおいては窓開けが3つ続くことはほぼ無いので無視します。





・三兵
高値圏で3本連続、陰線を引くことを黒三兵と言い、
その後も下がっていくだろうという順張りの手法となります。
その逆が赤三兵です。
そもそも高値圏はどこなのか、ロウソク足の長さはどのぐらいなのかという
別の定義も必要になってくるので、これだけでは判断出来ません。





・三法
大陽線の後、3本連続して陰線が続くが最初の大陽線の始値より下回らず、
再度大陽線を引き最初の大陽線の終値を超えた時に順張りする手法を上げ三法と言います。
その逆が下げ三法です。
言葉では分かりにくいので、図を見てください。

こちらはダウ理論でいうところの上昇トレンドが継続した時に順張りしていることと同じですね。

上げ三法と下げ三法のバックテスト結果


今回はこの上げ三法と下げ三法のバックテストを取ってみました。

期間5年 5分足  期待値は5000円エントリーの場合

条件:5pips(0.05円)以上の陽線の後、3本連続して陰線が続くが最初の陽線の始値より下回らず、
再度陽線を引き最初の陽線の終値を超えた次の足で、その足判定で順張り。
同様に下げ三法の場合もエントリー。



勝率:47.06%(153戦72勝81敗)



5分足の場合はこのような結果です。




次は1時間足。

期間5年 1時間足  期待値は5000円エントリーの場合

勝率:50.77%(65戦33勝32敗)

次は日足の場合。

勝率:66.67%(6戦4勝2敗)

以上のような結果になりました。


とりあえず言えることは…


全く使えませんね


勝率はもちろんですが、
そもそものエントリー回数が5分足でも
5年間で150回程度なんて、話にならないですね。
唯一、日足だけ勝率がいいですが
エントリー数が少なすぎるので、勝率もあてにならないですね。


念のため、その足ではなく次の足での判定、次の次の足判定も調べてみます。

5分足
次足判定勝率:51.63%
次の次足判定勝率:50.98%


1時間足
次足判定勝率:49.23%
次の次足判定勝率:49.23%


日足
次足判定勝率:33.33%
次の次足判定勝率:66.67%


使えませんね。

次は最初の陽線のpipsを変えてみましたが、
優位性が無かったもの(勝率53.19%以下)と日足はエントリー回数が少なすぎるので省略します。

大陽線の幅3pips以上(0.03円)
5分足優位性無し。
1時間足優位性無し。


大陽線の幅10pips以上(0.1円)
5分足優位性無し。

1時間足
その足判定勝率:60.53%(38戦23勝15敗)
次足判定勝率:55.26%(38戦21勝17敗)
次の次足判定勝率:57.89%(38戦22勝16敗)



以上のような結果になりました。

まとめ

まず、そもそもとして上げ三法、下げ三法に当てはまることが少ないということが分かりましたね。
そして当てはまったとしても5分足レベルで優位性はないということです。

唯一、優位性が見られたのは1時間足での10pips以上の大陽線が出現して、
条件に当てはまった場合はそのままトレンドが継続しやすいということですね。

ググると色々もっともそうなことが書いてありますが、


自分で調べるということがいかに大切かということです。

※画像は特に意味はありません(笑)
次回はロウソク足そのものの勝率について調べていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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