ローソク足1本の勝率。坊主編

バックテスト関連


こんにちは!shinです!


チャート分析にはインジケータを使用する方も多いと思います。
ただ、そのインジケータはローソク足の終値から計算しています。

ということはまず、ローソク足そのものについて知っていくべきだと思います。

そして、ローソク足の形については調べれば色々出てきます。
転換のサインとか書いてるけど、


で、結局何%で反転すんの?



これについて書いてあるサイトを見たことないんですよねぇ。


確率も知らないでなんとなくのエントリーになっていませんか?


もちろん、見つけていないだけであるのかもしれませんが、
例によって自分で調べないと信用できないので調べてみました。

ローソク足:坊主の勝率

ローソク足の坊主とは髭がついていない実体のみのローソク足のことです。

適当なサイトを調べてみると、
陽線なら一方的に買いが入っている状態なので、買いが優勢と書いてあります。
陰線なら逆ですね。



先に言っておきます。

自分で調べるって本当に大事ですよ。


では、いきましょう。
長期の足から先に調べたいと思います。
まずは日足。

期間5年 日足 期待値は5000円エントリーの場合

条件:95%以上が実体で5pips(0.05円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:43.48%(23戦10勝13敗)
次足:26.09%(23戦6勝17敗)
次の次足:21.74%(23戦5勝18敗)



まず、エントリー回数が少ない=日足ではだいたい髭が出るということが分かります。
そして、この条件では順張りが有効ということですね。

つまり日足の場合、陽線の時は買いが優勢という情報は正しかったということです。
しかし、あくまでこの条件ではです。


次に前提条件として、
陽線の長さを10pips(0.1円)以上に変更してみます。

判定足別勝率
その足:52.94%(17戦9勝8敗)
次足:29.41%(17戦5勝12敗)
次の次足:29.41%(17戦5勝12敗)



これもエントリー回数が少ないのであてになりませんが、
10pips以上の坊主の大陽線の次の足は半分以上の確率で反転しているということですね。
しかし、その次の足の勝率が激減していることを考えると、
トレンドが終了したのではなく、一時的に反発したということが分かります。

このように数字で実際に見ることで、
より細かく相場の流れについて考えることが出来ます。

では次に1時間足を調べてみます。

期間5年 1時間足  期待値は5000円エントリーの場合

条件:95%以上が実体で5pips(0.05円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:53.87%(284戦153勝131敗)
次足:52.46%(284戦149勝135敗)
次の次足:51.06%(284戦145勝139敗)


さらに先ほどと同様に10pips以上でも調べてみます。

期間5年 1時間足  期待値は5000円エントリーの場合

条件:95%以上が実体で10pips(0.1円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー


判定足別勝率
その足:54.81%(239戦131勝108敗)
次足:53.14%(239戦127勝112敗)
次の次足:51.46%(239戦123勝116敗)


以上のような結果となりました。

ちなみに1pipsでも8pipsでも勝率は54%を超えていました。
15pipsで52%、20pipsで51%でした。

このことから分かるのは
1時間足になると坊主は反転する可能性の方が高いということですね。

次は15分足も調べます。

期間5年 15分足  期待値は5000円エントリーの場合

条件:95%以上が実体で5pips(0.05円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:53.6%(1457戦781勝676敗)
次足:53.74%(1457戦783勝674敗)
次の次足:54.02%(1457戦787勝670敗)



条件:95%以上が実体で10pips(0.1円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:53.42%(629戦336勝293敗)
次足:54.69%(629戦344勝285敗)
次の次足:53.1%(629戦334勝295敗)



この結果から分かることは
15分足でも同様に坊主は反転する可能性が高いということですね。

では、次に5分足。

期間5年 5分足  期待値は5000円エントリーの場合

条件:95%以上が実体で5pips(0.05円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:55.69%(3575戦1991勝1584敗)
次足:53.93%(3575戦1928勝1647敗)
次の次足:52.95%(3575戦1893勝1682敗)



条件:95%以上が実体で10pips(0.1円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:57.32%(813戦466勝347敗)
次足:51.91%(813戦422勝391敗)
次の次足:51.29%(813戦417勝396敗)



この結果から分かるのは、
5分足においては坊主が出た次の足は反転する可能性が高い

そして
10pips以上の大陽線の時は短期的に反発する可能性がさらに高い
ということですね。


しかしですね、知っている方は気になっていると思います…


そうです、スプレッドを入れたらどうなるか。



一番勝率が良かった条件にスプレッド5を加味してみます。

条件:95%以上が実体で10pips(0.1円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー
その足:57.32%(813戦466勝347敗)


スプレッド5込み
その足:53.75%(813戦437勝376敗)


これなんですよねぇ… 


優位性はあるもののスプレッドが出ていた場合は、
ほぼ損益分岐勝率と同じなので、プラマイゼロです…。


ここが難しいというか、
これがほとんどの人が負ける理由ですね。
勝率57%のポイントを見つけても勝てないということ。

この他に資金管理にメンタル管理も入ってきますからね。

正直、勝率55%ぐらいのポイントはけっこうすぐ見つかります。
けど、それじゃ勝てない。

だから、色々条件を組み合わせる必要があるんですよね。
また、その辺りも色々検証していきたいと思っています。



最後に1分足も調べます。

期間5年 1分足  期待値は5000円エントリーの場合

条件:95%以上が実体で5pips(0.05円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:54.97%(5630戦3095勝2535敗)
次足:54.09%(5630戦3045勝2585敗)
次の次足:53.41%(5630戦3007勝2623敗)



条件:95%以上が実体で10pips(0.1円)以上の陽線(陰線)の次の足で逆張りエントリー

判定足別勝率
その足:59.24%(709戦420勝289敗)
次足:54.16%(709戦384勝325敗)
次の次足:52.47%(709戦372勝337敗)




このことから分かることは
1分足でも坊主は反転する可能性のが高いということですね。

注意していただきたいのが、
1分足でその足判定ということは1分後ということですので、
仮にエントリーするならターボで1分取引を選択するということになりますので。

というか…


ついに勝率59%の手法です…


いや、これもスプレッドでやられるんでしょ?
って思うかもしれませんが、
この1分の逆張りはスプレッドが5出てたとしても勝率55%あります。

ターボはスプレッドがどのぐらい出るのか分からないですが、優位性があるのは確かですね。


ただ、5年間で709回のエントリーチャンスだと、ほとんどエントリー出来ないと思います。
なので知識として知っておく程度でいいと思います。


でも、この知識として知っているって、すごく大事だと思うんですよね。
1つの条件の勝率を知る=少し相場が読めるようになることにつながります。


バックテストを代行した場合って、
一般的に5万~30万とか使って1つの条件を調べてもらうんですよね。
1つの条件での正確なデータってそれぐらい価値があるんです。



いきなり相場を読めるようになんてならないです。
少しずつ知識を増やしていって、少しずつ成長するしかないんです。

でも、自分で取らなきゃそのデータがでたらめでも分からないです。

だから、自分でバックテストを取りましょうってことになるんです。

ここまでしっかりとした数字を出しているブログも少ないと思います。
そりゃそうですよね。
そもそも教える必要ないですし、
教えて欲しいならバックテスト代行を依頼してちゃんとお金払ってくださいって話ですもんね。
ちゃんと正確なデータを渡すならお金を取ることは正当な対価だと思います。


でもだからこそ、このブログの価値が出てくるのかなと思っています。
みんなと同じことしてもしょうがないですしね。

あと詐欺で稼いでる奴らもムカつきますし、
そのせいでバイナリーやってるって言うと、
うさんくさく思われたりするのがめんどくさいです。


もちろん僕も完全に無償でやるつもりはないです。
最低限の対価はこのブログで稼ごうとも思っています。

でもしっかり中身と理由を説明して、理解を得たうえでお金をもらおうと思っています。
それについてはこれからの僕を見て皆さんが判断してくれたらと思います。

個別に勧誘とかはするつもりないですし。

少し話は逸れてしまいましたが、まとめに入ります。

まとめ

ローソク足の坊主は一般的に勢いがあると言われますが、
実際は日足ではトレンド継続の可能性が高いものの、短期足では違いました。

短期的でも反発すれば勝ちになるバイナリーオプションにおいては、勝てる可能性はあります。
しかし、スプレッドが出ている時は危険。

他の条件を加えたり、
同じ坊主でも前後のローソク足や抵抗線の有無で
さらに勝率を高められる可能性はあり、
もっと掘り下げる価値はあるので、それはまたの機会で。



次回はピンバーについて検証したいと思います。
質問、感想等ございましたら、コメントやツイッターの方へ頂けると嬉しいです。ぜひお気軽にどうぞ。

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